よくある質問

燻煙乾燥木材とはなんですか?
古くから風雨に耐えてきた茅葺民家、その強さの源は「囲炉裏」から立ち上がる煙が家全体を「燻し」乾燥することにあります。燻煙乾燥木材は、「煙」の効力を現代の科学により、低コストで実現した建材です。
燻煙乾燥木材を使用した住宅のメリットは?
木材を乾燥する方法はいくつかあります。 太陽による野ざらしの天日乾燥。これには時間がかかります。伐採後、流通に載せるまでの経済的コストなどが問題です。 石油による蒸気乾燥。これは、燃料のコストと排気ガスによる環境汚染。そしてなにより、木材の繊維そのものを痛めてしまいます。 これらに対して、燻煙による方法は、煙の成分が、木材の繊維、細胞を損なうことなく結合し、防腐性、防虫性などに加え、「木」そのものの強度を高めるのです。もちろんこれは、人間に害のない自然の作用、あの「かつおぶし」と同じ原理です。いっさいの化学薬品の使用がありませんから、安全・安心といえる素材なのです。
防蟻効果はありますか?
木材の燻煙処理時に発生する液体を燻液と呼んでいますが、その成分は下表のようになります。 この中のフェノール類、カルボニル化合物が燻煙処理中に木の主要成分であるリグニン、セルローズをほとんど変化させることなく結合して殺菌作用、防腐作用、防虫作用などが生じます。 これは、いわゆる自然の効用で、ダニ、ゴキブリ、白蟻などいやな虫が忌避し、カビ、ナミダタケなどの腐敗菌の発生を押さえ、木材の耐久性を高めるのです。化学薬品による処理のような薬害の心配がありません。